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今日は、見なかったことにしました・・・。2,3匹目の隅をかすったような・・・。
江戸川乱歩を読んでいたのだが、怪奇モノを読むのにちょっと疲れたので、
夏目房之介さんの、「不肖の孫」を借りてきて読んでいる。
夏目房之介さんは、かの夏目漱石のお孫さんで、いろんなことをなさっているけれど漫画評論が一番有名かしら・・・。
エッセイもとても多い。
それで、この「不肖の孫」にはまってしまっている。
60年代~のフランス映画に関しては、私も同じ感想を持っているのでとても面白い。
この本の中で、
「しーんとした中で、かすかに銀食器の触れ合う音などさせながら、
〇〇〇をすくおうとすれば、みよ、生ミルクが品良く人魂状に浮かんでおられる。」
ブッ!
人魂状(ヒトダマジョウ)ですよ・・・。生ミルクがね・・・。
「無暗にやんごとない気分になりながら口に運べば、タクアンやイワシの煮付けのときには
見せなかった怪しい顔をした米粒が、〇〇〇をまろやかにまとって口にひろがる。」
ブッブッ!
怪しい顔をした米粒~。
さあて、〇〇〇にあてはまる料理はなんでしょうか・・・・・?
そう、カレーです!庶民がたべるカレーじゃなくて、いわゆる「英国風カレー」の描写なのだ。
なんだか、神々しいカレーでしょ。
明治の初め、渡来当初のカレーの扱いはこんな感じだったというお話。
言われてみればね、確かにカレーに浮かぶ生クリームは人魂にも似ているかもしれないし、
ご飯もカレーの時と、イワシの煮付けの時は顔が違うかもしれないけれど・・・。
漫画を熱く語る夏目さんが、サラサラとカレーの描写をされているのを思い浮かべて、
思わずニヤニヤしてしまう私なのだった。
ちび金さん
まだまだ台風が遠いと思っていたが、今朝から風が強い。
被害がないといいけれど・・・。
大原麗子さんが亡くなった。私の好きな女優さんだったのでとても残念だ。
私が、小さい頃、よくドラマに出ていたのは、
浅丘ルリ子、大原麗子、加賀まり子のお三方だった。
そのころ「冬物語」という一世を風靡したドラマがあった。
浅丘ルリ子さんと大原麗子さん、それに原田芳雄さんが出ていた。
浅丘さんが夫を亡くした未亡人で、原田さんと恋に落ちる。
大原さんは原田さんの妹役だった。
この妹役の大原さんが、お兄さん役の原田さんを恋い慕っていて付きまとう感じだった。
中でも、「アニキ」と呼ぶ声が、かのハスキーボイスに甘さがかかって
なんともいえない雰囲気だったのを思い出す。
大原麗子さんは、きれいでちょっと毒もあって、でも可愛くてという印象があった。
受験間近だというのに、このドラマははずすことなく見た。
ドラマ放映の次の日は、クラス中がこのドラマの話で持ちきりだった。
恋には邪魔が付き物で、人であったり病気であったりして、キャストの1人が死の病に罹ったときには
テレビ局に助命嘆願が殺到したと聞いた。
身近な我が友人もはがきを出したと言っていたから、あのドラマはすごかったのだ。
フォー・クローバースの歌も、哀しくてドラマを引き立てていた。
あの頃が懐かしいなあ。
大原さんのご冥福をお祈りします。
あーーー・・・・・・・。
外出から帰ってきましたら、
「毛糸だま2009秋号」(編み物の雑誌)が、テーブルに置いてある。
あー、今年は何も編み上げていな~い。と我に返る・・。
最後に編み棒を握ったのは、いつだったか???
うーん、覚えていないが春・・・のころかなあ・・・。
去年は、プルオーバー1枚に、マフラー4枚だけだった。
腱鞘炎・ばね指・ヘバーデン結節・四十肩持ちの身としては仕方ないのだが、
毛糸を見たり触ったりすることが好きなので、
編める状態ではないのに、毛糸やさんで毛糸を買ってきてしまう・・・・。
毛糸は困らないだけ(何に?)整理箱に詰まっている。
さらに別の整理箱には、編みかけのセーターだのベストだのがいくつもあるので、
我ながら困った状態になっている。
1日10段しか編まないとか決めれば手の負担も違うから
編み続けられるかもしれないと思って編むのだが、大体10段では済まない。
「もうちょっと・・・。」と編みすぎてしまう。
特に、もうちょっとで身ごろが編み終わるとかいう時だと、最後まで編んでしまう。
結果、腕が上がらなくなるという騒ぎになるのでしばらく遠ざかるという羽目になるのだ~。
もうちょっと、大人にならなくてはなあ・・・。
いい加減、加減というものをわかるようにならなくては・・・。
などと、いつまでも進歩しない自分にあきれているのだ・・・。
江戸川乱歩を読んでいるのだが、
この時代の人が書いている本は、現代作家とはまた違った想像力が要る。
「孤島の鬼」の文章の中で、恋心を抱く女性をあらわすのに、
「色は憂鬱な白さで、といって不健康な感じではなく、身体は鯨骨の様にしなやかで・・・・・。」
と続く。
「憂鬱な白さ」?????
うーーん、想像力のない私は、周りの人間に聞いてみたがはかばかしい返事が返ってこない。
レオナール藤田の白みたいのかね?一種独特の肌の色だけど・・・。
言葉が足りないといわんばかりに、言葉を重ねる書き方も多くて、
情景を書くのに、たくさんのページを費やしたりする。
いかに、自分が思っていることを正確に相手に読み込んでもらうかという努力がされているというか。。。
読者も、いわゆる読む能力を要求されることになる。
それでも、我々の頃は読むという訓練をさせられた。
先ず、慣れることから始まり、読み慣らしていき、内容を理解して読み込んで行き、さらに行間を読む。
慣れは大切だと思う。
幸いなことに、我が家は読むのが嫌いという人はいない。
嫌いじゃないけど、面倒だからモノによって読まないという人は居る。
嫌いじゃないけど、聞いたほうが早いから自分では読まないという人も居る。
でも、まあ若い2人は読むことが大好き人間なので良しとしよう。
それにしても、憂鬱な白さね~。
さて、何の映画のキャッチコピーでしょうか???
今日は、頭がはっきりしないのに、なぜか録画しておいた映画を2本も観てしまって、ぼーっとしている。
1本は、「ハンニバル」、もう1本は「めぐりあう時間たち」
どちらも、ジュリアン・ムーアが出ているので録っておいた。
もう、どちらも眉間にシワを寄せて、息を潜めてみていた感じ・・・。
全然違う意味でだけれどもね・・・。片方は怖くて、片方は人生というものについての云々・・。
で、キャッチコピーの答えは「めぐりあう時間たち」なのだそうだ・・・。
うーーーーん、何というかあまりしっくりこない。
映画はもちろん観る人によって、受け取り方が違うけれど、それにしてもしっくりこない気がする。
この映画は3つの時代が交差して描かれている。
ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープがそれぞれの時代の主人公。
キッドマンがメイクをして別人のような顔を作って、アカデミー賞をとったのだけれど、
この映画はどの女優も遜色なかったように思う。
それに、男優陣もなかなか良くて、エド・ハリスがエイズに罹った詩人役でガリガリに痩せて出ているのには唖然。
スティーブン・ディレインはイギリスの古きよき時代の男を演じさせたらうまいし、ジョン・C・ライリーは誠実な夫役にぴったり。
それぞれのカップルに漂う緊張感、恐れ、愛、生きる意味、死、選択・・・。
もう、息を潜めて観てしまう。
キッドマンはメイクをしなくても良かったような気がする。
彼女は目が独特で、少年のような目をしたり、妖艶な女性の目をしたりと役柄によって全然違う。
きらびやかな役よりも、素朴な役にうまさが出る感じがする。
ムーアの抑えた演技は良かったなあ。しかし、バースデイケーキにブルーのクリームというのはちょっと驚いた。心象風景なのかしら?
ストリープは、この中ではとても自由な立場なのだけれど「自ら選択した」ということが少ない立場。
それぞれの時代、それぞれの悩みがどこにあり、どう選択していったか・・・。
エド・ハリス演じるリチャードがメリル・ストリープ演じるクラリッサの目をまっすぐ見ていうのだ。
「僕は君を満足させるために生きている。」
なにも答えられないクラリッサ。
リチャードがいるからクラリッサは生きているという証があるのだろうなあ、やっぱり。
などなど、考えさせられる映画だ。
何回見ても、違う発見がある。
私が眉間にシワを寄せてみる映画は今のところ3本あって、
「インテリア」「彼女をみればわかること」そして「めぐりあう時間たち」
よろしかったら、ご覧あれ。
駿河湾、静岡で地震と思ったら、今朝は八丈島。
今朝はゆーっくり横にゆれたが大きく感じなかったので様子をみていた。
駿河湾の時は、薬棚に置いてある絆創膏の箱がズンズンと棚の縁に移動してきて、結局落ちた。
列島の地盤が目覚めてしまったのかしらん。。。
サマーウォーズを観にいった。
神木隆之介君が出て、山下達郎氏が音楽というので興味があったのだが、
迷っていた。
ポッカリ時間が空いたので、連れ合いと観にいった。
10代の若者が多くて、ほぼ満席。
主人公の健二が、神木君を彷彿させていてはまり役。
曾祖母役は、富司純子さん。「山桜」の時も思ったが、語り口に独特の雰囲気がある。
一言一言の言葉に、命を吹き込むような感じといえばいいだろうか。本当に言霊はあるんだなと思わせる雰囲気なのだ。
この2人がいたので、それで満足だった。
画面が早すぎて追いつけないところもあったけど、良く出来た映画だと思う。
監督は30代後半から40代前半というところかな・・・。
若い人に見てもらいたいんだろうなあ・・・。
山下達郎氏の音楽もばっちり聴けたし。
私には、ちょっと痛みがあったけれど、それが何でなのかはわからない。
もう一度みれば、わかるかな。
でも、人に薦められる映画だ。
イギリス、ハマーフィルム社製。。。
ドラキュラはクリストファー・リー!193センチ、低音で魅力的な声の名優である。
ロード・オブ・ザ・リングで白い魔法使いサルマンを演じていましたねえ。
カラーじゃないと思い込んでいたら、カラーだった。
いやあ、若いわあ!!
ピーター・カッシングがヘルシング教授。リーとカッシングはドラキュラシリーズを何本か撮っているらしいが、
いつもリーがドラキュラで、カッシングが教授という組み合わせだ。
2人とも雰囲気が似ているから、どちらがドラキュラを演じてもいいような気がするけれど・・・。
リーのドラキュラは、立ち姿が美しく、物腰が優雅でいかにもな感じ。
階段を音もなく下りていくさまにはうっとり。
ミナもルーシーも美しくて、いいわあ。
コッポラの「ドラキュラ」は、絢爛豪華な色のシャワー的な映画だったけれど、
(ドラキュラはゲイリー・オールドマン、ヘルシングはアンソニー・ホプキンス、ハッカーはキアヌ・リーブス、ミナはウィノナ・ライダーという豪華さ!)、色はシンプルな方がいいなあ。
おどろおどろしさがあった方が怖さが際立つというか・・・。
あまり、涼しくはならなかったけれど、懐かしく観られました。
最近読む本がないなあとか、読んでいる本に飽きた時に読む、お気に入りの本というのがある。
吉本ばなな氏「キッチン」、武田百合子氏「富士日記」、川上弘美氏「蛇を踏む」、江國香織氏「きらきらひかる」「落下する夕方」、P.D.ジェイムズ氏「神学校の死」、風野真知雄氏「大江戸定年組シリーズ」「耳袋秘帖シリーズ」・・・・・・等、きりがないからやめる。お気に入りが多すぎだし・・・。
藤沢周平氏も好きなのだけれど、ほろ苦さが痛いと感じる時には読めない。宮部みゆき氏もよく読む。
乱読だ。
小さいころから本を読む子供だった。小学校の図書館がとても大きくて所蔵数も多かったので、本を読むにはとてもいい環境だった。
そのころ、クラスメート達がよく読んでいたのは、図書館の本ではなく、シャーロック・ホームズシリーズと怪盗ルパンシリーズで、今のように本を安く大量においてある中古本屋はなく、本は高かったからたくさんは買えず、手分けして1冊ずつ購入し、友人同士でまわし読みをしていた。
中学校は、図書館がとても貧弱だったが、有島武郎、志賀直哉、夏目漱石、森鴎外などを読んでいた覚えがある。
高校に入り、私よりはるかに読書量が多い友人に囲まれ、薦められる本も多岐にわたったけれど、いくら乱読でも私の頭では理解できない本も多くて(経済学、政治学系)、辟易したのを覚えている。
その中で、友人の一人が吉行淳之介氏の「娼婦の部屋」を貸してくれた。
この本を読んだ時の衝撃は忘れない。
当時私は、思春期特有のうつ状態で(周りにも欝の気の人は多かったが)、精神的に出口が見つからない状態が続いていた。その時に出会ったのが、吉行淳之介氏だった。まさに、はまった。
それ以来、氏の本をあさって読む日々が続いた。
そして、沈没している精神状態を少しずつ浮上させていった。
今でも、氏の本は、ウチの書棚の、一番良い、取りやすい位置に陳列してある。
時々取り出して読む。どれが一番とはいえない。
「お気に入り」とはまた違う分類の大切な本なのだ。
ところで、今読んでいる本は、京極夏彦氏の京極堂シリーズ「陰摩羅鬼の瑕」。
オンチラキのキズと読みます。。。
観客は母を入れて4人だったが、年配の女性のカップルが映画の間中、映画を観ながら語り合っていたのですごくうるさかったらしい。。。やれやれ・・・。
映画を観るときに、この監督ならいつも観るとか、この俳優だと必ず観るという見方はしないのだけど、我ながらどうやって映画を選んでいるんだろうなあ。
でも、監督で観ているかなあ。イングマル・ベルイマン、ラッセ・ハルストレム、ジェイムズ・アイボリー、ペドロ・アルモドバル、クシシュトフ・キェシロフスキ監督方の映画は結構観ているから。
ウチの地方は、ハリウッド系の映画は上映するが、独立系の映画はあまり上映しない。シネコンが台頭してきてから、町の映画館は3つなくなり、1つは細々と続いているが、観客が少ないと次の週には違う映画を上映したり、なかなか厳しい。
だから、映画の予告編をみて、この映画を観たいと思ってもこちらの映画館では上映されないというのが多い。東京まで映画を観にいくほどマメではないので、映画館に行かずに、CS放送契約している「洋画★シネフィル・イマジカ」か「Movieプラス」で楽しむことになる。
特にシネフィルイマジカはヨーロッパ映画を直輸入して放送したり、古い映画を放映してくれるのでとても楽しめる。8月はヴィム・ベンダースの特集があるんだあ~、これははずせない。
昔ながらの映画館が良かったのは、自由な席が選べたこと。開放的で、ポップコーンのにおいで気分が悪くなるなんてことがないことかな。今はやりのシネコンは、私にとっては息苦しい空間なのだ。
というわけで、シネコン映画館に行くのが減っている。細々映画館が生き延びるのを願っている。
休んで家にいても解決しないので、映画を観に出かけた。「ノウイング」が棚上げになっているのだが、それは娘と観にいく約束だし、時間が合わないので「剣岳」をみることにした。
公開からしばらくたっているから空いているとは思ったが、観客は7人。
大体、60代後半以上で「遠慮」や「思いやり」を身に付けた人ばかりだったので、
後から来て、既に座っている人のまん前の席に座るということもなく、
いくら見やすい位置であろうと隣にべったり座るということもなく、
足を組む年齢でもないので、足の組み変えるときに前の席にぶつかるという失礼もなく、
映画が始まったら、静かに食べるのも飲むのもやめてきちんと映画を観る態勢になったのだった。
「剣岳」は、とにかく景色がすごかった。
主役は剣岳で、悪い人は出てこない。
ただ、景色をみているだけでも成り立ってしまう映画・・・。
G線上のアリアやら、クラシックの音楽が剣岳の過酷さを際立たせる映画だった。
目的の達成のために粛々と山に登る普通の人たちの映画。
中堅俳優を贅沢に使っていると思ったが、この映画は香川照之が際立っている。
皆、結構きめ細かな演技をしていると思うけど、香川照之が一番かな。
とても、見ごたえがあった。頭はほぐれなかったけど・・・。かえって考え込んじゃったしなあ・・・。
でも、お勧めできる映画のひとつですね。。。
01 | 2025/02 | 03 |
S | M | T | W | T | F | S |
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金魚、泥鰌、メダカ、なまず、オカメインコと暮らしています。
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